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TAP TAP

Aug 26

2009

台本は少しずつ書き進めています。

全体の流れがある程度決まってきたような感じです。



『庭師トマの殺人』

このタイトルのインパクトに負けないものにしたいです。





さて、先日、熊谷和徳さんというタップダンサーの公演

「TAPPERS RIOT Volume?」を観てきました。

熊谷さんのタップは、タップダンスのイメージを打ち砕きます。

僕のイメージはタキシード着たおじさまが、さもどうだと言わんばかりにタタタ、タタタ、タタタとチャップリンよろしくおどけて足を打ちならして万歳!だという拙いものだったのですが、

なんのその、



とてつもなくスタイリッシュで、激しく熱く、魂を揺さぶるリズム、「ビート」というのがしっくりくるかもしれない、まさしくその「ビート」で魂を幽現させているような感じでした。

心底、肉体と精神と少しの差異もなく一致したような喜びをもって、タップに挑んでいるその様は、一陣の細くしかし強烈な竜巻のように音のリズムの氾濫に巻き込みます。

その一踏みで、革命をなしえるかのような巧妙絶技なタップ。





その革命の狼煙を上げるかのように、舞台は始まりました。

やや背中の曲がった人民代表・労働者・道化といった男が、円形舞台の舞台中央に置かれた大きな白旗をゆっくりと持ち上げて……振り下ろす!と同時に、カッと眩く場内全体が照らされると、真っ白な服に身を包んだタップダンサーたちが客席を取り囲むように突然現れ、精神を鼓舞するかのような民族音楽のような太鼓と音とともにリズムを刻んでゆく。

その一脚のズンと踏み込む深みといったら、

昔の少林寺の映画でみた、稽古によって石が少しずつ削られて丸く窪んでいるというシーンのように、その魂を込めた一脚一脚が和太鼓のような心地の良い振動として、体幹に響いてくる。

それにはもちろんダンサーさん昂揚と緊張感に支えられているので、全面にほとばしる香気があるかのように、

タップを踏めているというそのことに感謝をしているよう。



……随分とおおごとに言いすぎなきもするけれど……

続けます。



そう、その白服のダンサーたちにより革命が始まったような光景。

昔見たレ・ミゼラブルの革命のシーンのよう。旗を振り回し、革命の足音を響かせて、劇場を蹂躙していく。



さて、そのダンサーたちがはけた後、ゆったりと現れるくすんだコートの男。それが熊谷さんだとすぐにわかるのは、なぜだかそこに一人の人間が発するもの以上の、心地の良い存在感?覇気?が漂っているからだと思う。

舞台脇に立ててある膝上ほどの高さのある四角柱のキャンドルに火を灯す。

そして、トンと舞台に上がると、ものすごい違和感が。

ものすごく乱打されているタップ音が聞こえるのだけれど、見ているだけでは、そこでスイスイとマイムの稽古でもやっているようにしかみえない。上半身の異常なリラックスの状態に相反して、下半身の、とくに膝下の目にもとまらぬ高速回転の足。一体足に、足の裏に、それほどの間接があったかしらん?と思われるくらい。はじめは全然飲み込めなくて、「ああ、これは音を足してあるんだな。」と思ったくらい。

そうではないことにうすうす気づき始めたころには、さらに驚愕のビートに変容していて、口をあんぐりと開けるばかり。しだいにその昂揚と興奮とにつられて、こちらまで恍惚の状態へと追い込まれてゆく感覚が。

こんなにおいしいごちそうはない。

ほかのダンサーさんとは、なぜだろう、よくはわからないが一線を画したものがある。

もちろん、ほかのダンサーさんも素晴らしい。熊谷さんと同じく、また、それに近づくために、タップを熱烈に愛している。もうタップがあれば飯もいらないんじゃないかってくらいに。



それから、ダンスや芝居とちょっと違うのは、タップはダンスというよりは音楽に近いようでした。

とゆうのは、つまり、掛け合い、セッションのシーンがやたらと多かったということ。

音楽はすべて生演奏なので、音楽家(とくにドラマー?)の方と、目と目を合わせての掛け合い、こうゆうリズムできたらどう返す?どう展開させる?どう新しい発見をしてゆくとゆうのを、その場で関係性のみでつくりあげてゆく、あのなんともいわれない緊張感が見ているこちらもハラハラし、そしてまた興奮してしまう。

今その場にしかない音楽、ここに居合わせた人のみがきくことのできた、そのかけがえのない一回性の音楽。音楽というのはこのセッションとゆうのが実にうらやましい。



ダンスにも似たようなものはある。振りを自分で何か作り出して、人にそれをパスして、今度はその人がその振りをコピーして、さらに発展させてゆくというのがある。

もちろん、この公演でも、ダンサー同士でそうゆうシーンがいくつもあった。互いの眼を見合って、リズムを丁寧に渡し、そして遊んでゆく。



演劇だとなかなかそうはいかない。即興というのもあるが、どうも演劇の即興とゆうのは、緊張感こそあれ、そう上手くはゆかずなかなか展開しなかったり、つまらないものになってしまうから……だからそうゆうセッションとゆうのはとても羨ましいし、演劇側の人間からしたら、いったいどうやってるの?どうなってるの?と聞きたい感じ……。



さて、あっとゆうまに前篇が終わって、休憩の後に後半が始まった。



え?ダンス公演で途中休憩?一体どれくらい踊るつもりだ?と思っていたら(まぁ普通は一時間半とか長くても二時間くらいかと)なんと二時間半以上。予想だにしていなかった……



後半は、日替わりゲストの方が出演されていて、

僕が観た日は、「OLAibi/オライビ」というパーカッショニストの方



最初は鹿のマスクをかぶった異常な一団とともに登場。ええっ!?と思っていると、今度は熊谷さんまでも鹿頭になって出てきて……

そのまま演奏とダンスに突入。鹿が演奏して、鹿が踊って、中央のパーカッションの女性だけだ生身の人間。

わけもわからず、「あ、黒ミサだ。」という言葉が頭の中をぐるぐると回る。

オライビさんの音楽は……なんと言ったらいいんだろう、なんとなくアジアンで、幻想的な感じ……歌なのか叫びなのと、たまに奇声を発するのだけれど、その声もまた魅力的で、僕はその声に一気に引きこまれました。

うまく書けないけれど、調べたらホームページもありまして、動画とかもありましたんで、興味のある方はそっちも見てみたらどうでしょうか?

鹿頭の映像もありました!



で、またそのオライビさんの一団ともセッション。

もうセッションづくし。



「ライヴ」という言葉の意味そのまま、その現場にて生まれてくる得体の知れないエネルギーが充満する。その溶液に満たされて、観客は酔うのかなぁ?

観客の年齢層も幅広くて、ノリノリになったおじいさんが、「ありがと~元気をもらったよ~~~。」と目立つ席で叫んでいたのがすごく印象的でした。(笑)



とても素晴らしい、見ることの出来てよかった公演でした。



ロビーにはタップシューズと板が置いてあって、「ご自由にタップをお踏みください」の文字が。そんな愛嬌もとっても素敵でした。

ただ恥ずかしくできませんでした……。

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