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実のないこと

Feb 13

2012

実のないことをかたりたい。


たとえば、週刊誌の袋とじを開いてみたら、浅野あつ子のパンチラ写真だったときのように
なんとも実のないことをかたりたい。

たとえば、好きな子に恋人がいるのをしらずに一年間猛烈アタックをしかけてしまって、じつはその恋人が仲の良い友達だったときのような、そんな実のないことを。

真夏日に田舎町の自販機でコーラのボタンを押したらアツアツのバリヤースオレンジがでてきたときのような

三歳児と遊んでやろうとやさしく甘い声で話しかけたら「きもい」と真顔でいわれたときのような

好きをうまく表現できなくて、前の晩にボール紙でつくった大きなハリセンで、登校してきたその子の頭におおきくふりかぶってみたりだとか
その子はもうぜんぜん意味がわからなくて、頭をなでながら「?」て顔してたなぁとか

そんな実のないことをかたってみたい。


高校二年の夏。思い出をつくろうと、仲の良かった男友達5人で山口県の、日本でも有数の美しい浜辺へ出かけた。宿は近くの民宿を予約しておいたので、荷物をおくとみんなで海へでた。
美しい浜辺には、水着姿の綺麗なお姉さんたちがいっぱいいた。
ぼくたちの近くでは4人組の女性が楽しそうに遊んでいた。ぼくたちは思いっ切ってお姉さんたちの隣を横切ってみた。それから磯で蟹かなにかを探して、またひと泳ぎした。泳ぎつかれたので宿にもどって、うまくもなくまずくもない飯をいただき、眠たかったのですぐ寝むった。翌朝、民宿の女将に海辺でとれた食べられる貝を少しもらって帰った。貝もまた、うまくもなくまずくもなかった。


ああ、実がない。


小学生のとき父によく温泉旅行に連れて行ってもらった。
湯上りには、旅館の中にあるちいさなゲームセンタースペースで、ゲームをするのが好きだった。あるとき、五百円玉をもらってUFOキャッチャーや格闘ゲームなどをやりつくし、父のもとに戻ると、父は脱衣マージャンをやっていた。麻雀が好きなのに、そこには脱衣マージャンしかなかったからしかたなくやっていたようなのだが、ぼくが父のところにもどってきたときに丁度勝ってしまったらしく、全裸の女のアニメーションが右から左へ流れていった。父はぼくがそばにきているのに気がつきつつも、(たぶん気を使って)黙って真面目な無表情でその画面を眺めていた。



あるとき友達からバンドをやらないかと誘われた。ぼくはバンドはちょっと怖そうなイメージがあったので断った。そしたらその人は、だったらセクシーコマンドー部をやらないかといってきた。セクシーコマンドー部ってなにと聞いたら、え、セクシーコマンドー部しらないの?セクシーコマンドー部ってなんかお洒落やけん、こわくないけんやろうよといわれた。なんかよくわからんけど、セクシーコマンドー部ならやろうかなとかるく引き受けて、その後一年セクシーコマンドー部をした。活動内容は、自然教室内のキャンプファイヤーで、マッチの「ミッドナイトシャッフル」を歌いながら踊るというのをやった。あとは三回くらい「エリーゼのゆううつ」をやった。


ここちよいくだらなさ。

そうそう、ひとからいわれた一番ショッキングな言葉は
「きみは下ネタでしか笑いがとれないの?」でした。なつかしい中学二年生。
やったやらないだでなんか学校中が盛り上がって、登校拒否者まででたけど、まったくもって事実無根だったから、ウソに翻弄されたいまでは笑い話なこともありけり。

けれどなんだか最終的に浅野あつ子のが一番パンチあった気がする……。

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