軋み
2007年3月25日(日)~26日(月) 吉祥寺 櫂スタジオ


作・演出 平木大士

YouTube Preview Image

YouTube Preview Image


―あらすじ―

山奥のペンションにやってきた男と女
ところが管理人は失踪しており、
長期滞在者の竹垣が代行を務めていた。
山にはただ美しい自然があればよかった。
水も食料も、すべて山の中だけで満たされていたので、
下山道がふさがっても、誰も気にはしなかった。

だが、閉ざされた山は異様な顔を見せはじめる。
奇形に育つ野菜、兇暴化した野犬、緑の雨、土中にうごめく蟲。
手の形をした真っ白なキノコ……。

追い込まれた滞在者たちは、互いに素姓を語りはじめる。
しかし彼らの人生譚も、山にとっては豊潤な肥料のようであった。
「循環よ!」
気が違ったように女は叫び、肉やキノコを食べ始める。
他の滞在者も、木をかじり、土をなめ、雨水を飲んだ。
やがて一人が、自分の腕にかみつく。
とてもおいしいと感じた。

突如、樹の根から、
全身が真っ白になった管理人がはい出してくる。
「死ねなかった。」
不格好な赤い鳥が、いつもの調子でキチキチと囀っている。

―メモ―

『何か』を始める、その衝動の原基、予兆としての「軋み」。
原始の細胞が、分裂を始めようとするそのときの「軋み」。
人間関係における軋轢という「軋み」。

新しい劇団が産声をあげるときの「軋み」。

【出演】
山田喜秋(町田 雄役)
倉員亜耶(佐伯 麻役)
庄司 勝(松本鈴司役)
住吉屋 力(竹垣 睦役)
杉村 彩(内田サキ役)
喜羽祐二(美川憲一役)
平木大士(業者の男役)
児玉竜多(管理人役)

【スタッフ】
照明プラン:鈴木悟(MOON LIGHT)
照明オペ:磯貝枝里(MOON LIGHT)
音響:ちか、濱田サキ
舞台監督:本房佳世
宣伝美術:児玉竜多
舞台美術:iyayo
制作:杉村彩
協力:池上崇士