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鮪の胃袋

Sep 5

2009

なんとか今月中に台本あげれそうです。

でももちろん、そう易々とはいかず、ちょいちょいと予定が入っていて

貴重な土日が埋まってきたんですね~。

楽しみつつ、遊びつつ、苦しみつつ。やります。





さて、ふた月ほどかけて、読み終わりました。

三島由紀夫の『禁色』。

絶世の美青年、悠一が男色の世界にはまってゆくとゆう話と、その美青年の顔と身体を使って、醜悪な自分をおとしめた女性に復讐をしようとくわだてる作家俊輔の話がうまぁくからみあっています。



600ページに近い長編で、くたびれました。いつ終わるのかと思ったら、まさかの作家の自殺で幕!

作家は復讐を企てはしたものの、その美青年の肉体と精神とに惹かれていったのであって、同時に、うまくいかなかった自分の青年期を、悠一をとおして完成させていこうとも考えていたようですね。で、さらにその悠一の美に魅せられていった作家は、さらに悠一を美の権化にまで高め、悠一を美そのものである一つの作品に仕上げようとするんですね。

で、それをなしとげちゃうから恐ろしい。



読みながら、各所でドキドキと胸締め付けれらるよな気になりまして、

とくに悠一を奥さんとのやり取りはもうたまりませんでした。

奥さんが綺麗で可愛くて、悠一がいなければ俺が俺がと手を挙げる人は次々に現れるような人で、僕もその手を挙げる側の一人ですよ。ああ、なんて甘く切ないんだろう。





中でも、奥さんが子供を産むシーンがあるんですけれども、そこに悠一も立ち会っていて、

出産のとき、ちょっと中毒症がでたりして、苦しんで苦しんでようやく生まれるんですけれど、その赤ん坊を抱き上げて見るときの母の顔を、悠一はこうみてるんですね。

「彼女は黙って目をあいていた。その目は良人(おっと)をも、差し出された嬰児をも見ようとしない。見ても微笑をうかべるでもない。この無感動な表情は、まさしく動物の表情で、人間がめったなことではうかべることのできなくなった表情である。」



この一節を読んで、「崖の上のぽにょ」を思い出しました。

ぽにょがたまに、恐ろしいくらいの無表情で走って、ソースケを追っかけるんですよ。たしかにあの表情はすごく動物的で、確かにまだ人間になる前でした……





演劇にも、そうゆう飛び越えたような、動物的な動きや表情を応用できたらいいのになぁ。

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