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諸事情と、そうなる所以、

Aug 17

2007

稽古場日記。



内乱が勃発です。

とある伴と鈴のシーンで、突如として鈴役の杉村さんが「やってられない」というような感じで止まり、不愉快そうな顔で詰め寄ってきました。



「私このシーン全くいらないと思うんだけど。」



僕は、このシーンは重要で、こういう理由があるんだよと説明しようとしたのだけれど、いつもの言葉足らずで伝えきれず、

「私が読解できてないだけか。」

といって、稽古場を飛び出して行きました。



残された伴役の池上くんは

「え?俺のせい?」

と、ドギマギ。



このシーンの稽古をすればするほどに、稽古場の空気が……一触即発のようになっていってたからです。





その後、ゆっくりと互いの言い分を聞いてみました。





まず、池上さんから。

「う~ん……なんだか、こっちがこう、勢いをもって、喋っているから、もっと、勢いよく返ってくるもんだと思ってるんだけど、杉村さんの鈴は、どんどん険悪になっていって、やっててこれでいいのかと気が引けてくるんだよね……」





そんな中、いつも全体の空気を見計らっている円家六役の有本くんは

「だからさ、そうゆう日常を、持ち込むのは違うよ。普段、どんなに仲が悪かろうと、舞台上に立ったら見世物になるんだから、そんなこと気にせずやらなきゃ!」

と少々ご立腹。



池上さんは「え?俺って杉村さんと喧嘩してんの?」と何がなんだかわからない様子。





さて、渦中の杉村さんからは、稽古後にゆっくり話を聞きました。

「確かに、私がまだ読解できてないってのはあるけれども、それ以前に……伴の言葉が嘘だらけじゃないか。」



そのシーンは伴が自分の人生をかけて鈴に声をかけていくシーンです。一言一言に気が抜けないどころか、命がけです。

杉村さんにとって、そのかけがえのない人生の部分を、あくまで舞台上の物事として処理してしまうことが許せなかったのでしょう。

以前ここにも書いた通り、池上さんは「実感」と身体とがともなわない場合が多く、言葉上の出来事のように感じられるのでしょう……







さらに、今回は互いに互いの役のイメージが先行していたということもあり……



取りまとめ役の僕としてはいやはやどうしたものかと。



とりあへず、杉村さんにはそのシーンへ繋がる理由を説明して、池上さんには「実感」部分を身体で感じてもらうようにしていかなければ……



どちらも、自分の芝居に気位が高いので、いやそれ自体は悪いことではないのですが、ソレが出来るなら、今度は「全体」を意識し、「媒体」というものに身を投じれば、もっとよくなるだろうに。







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↑どうかもう少しお付き合い[:しょんぼり:]

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