blog

情動と扇動

Jun 7

2008

チラシの制作にとりかかっている。

今回、絵を描いてくれるのは杉村さんですが、僕からも色々案を提出して、ようやく概観は固まってきた。

全体として、派手にいこうと思う。有象無象のちょっとした怪奇画のようになるといいのかもしれない。とはいっても、僕はそんなに足を踏み外せる人間ではないので、その道の人の想像力に比べるとウサギの毛みたいなものかもしれない。だけれども、僕には心強い味方の杉村さんがいる。

一人の想像力よりは二人の想像力の方が良いと思う。



以前、新聞意載っていた瀬戸内寂聴さんのコラムによると…かの岡本太郎さんも作品制作のときは奥さんとの共同作業だったようである。岡本さんの作品のイメージとしては、とにかく大きいというのがあって、あれだけの大きさならば、岡本さんは「手」として、ちょこちょこ動き回って、奥さんが「目」として、ちょこっと離れた場所から「そこは紫がいいんじゃないかしら」なんていっている光景が…なんだか見えてくる気がする。



そんなものの方がいいのかもしれない。



寺山修司さんの戯曲も、「毛皮のマリー」と「青森県のせむし男」以外は団員皆で意見を出し合って作っていたと美輪さんがおっしゃっていた。

寺山さんの場合は寺山さんが一人で書いても恐ろしく出来がよいのだけれども、そういった共同作業といったような、他人の想像力を借りるという工程はとても興味がある。



だから僕も、台本を書いているときに行き詰ると、杉村さんに、今思いつくことを適当に並べてもらう。そこから面白いものを拾って書いて行くようにしている。

どうも、僕の「内側」だけでは想像力が足りないようだ。



誰だったか忘れたけれども、ある有名な人の言葉に「あらゆる芸術はもう発見されつくしている。」というのがある。だから僕らに出来るのは…なんというか…コラージュ?モザイク?

色々なところから面白いと思うものを採り捕まえてきて、編集する作業なのかもしれない。



おそらく、誰一人として、人の著作や作品から影響やイメージをもらったことのない人はいないのだろう。

だから、僕はなるべく本を読むようにした。ここ数年のことですが…。



随分助かっている。

おかげさまで、すこしずつ、書くものに厚みが出てきたように思う。



そう、そこで、振り出しに戻るけれども、チラシの制作においても、僕と杉村さんのやり取りだけではなく、色々な画家の絵を参考にさせてもらった。

図書館にいけば山ほどあった。

ある部分はこの画家のこの絵のこの部分。こっちは、あの画家のあの絵の雰囲気。色使い。などと、イメージを共有するツールとしてもぶれない!これは気持ちが良い。

そうそう。美術館にもよく行くようになりました。

絵一枚観るだけで、一冊の本を読むくらいの価値があるものがある。

なにせ、そうやすやすと絵を仕上げられないわけで、絵にも一枚書き上げる情熱と原動力があるはず。それを思うとまた感じ方、見え方が変わってきたように思う。

特に、今までは写実的なものしか知らなかったけれども、最近では、幻想画というものを多く目にしているので、それは、今回のチラシにもおおいにいただかせてもらっている。

Comments