かってうれしいはないちもんめ~
まけてくやしいはないちもんめ~
あの子がほしい
あの子じゃわからん
相談しましょ
そうしましょ
……
さっちゃんがほしい
ジャンケンポン
この『はないちもんめ』という子供の遊び。
一説によると、このわらべ歌はもともと「人買い」の歌なようです。
この「花」とは女郎の「花代」のことで、「いちもんめ」とはお金の単位で「一匁」。
貧しい農村で不作が続いたら、農家の娘を売りに出すということが日常的に起こっていたらしいのです。
自分の娘が人買いに値切られてたった一匁で売られていったと悲しんだ歌なようです。
この歌は人買いの農村の親とのやり取りなようなのです。
買って嬉しい花一匁
まけて(値切られて)悔しい花一匁
あの子がほしい
とせがまれて、農村の親たちは
あの子じゃわからん
と返す親心。金は欲しいが娘が消えるジレンマなのか…
相談しましょ
と相成るようで。
興味が沸くのは、このやり取りが子供の歌として、遊びの中に残っているところです。
子供の目にはその大人のやり取りがどう映ったのか?
どの地域でも分かり合えるような出来事だったのか?
娘を売った家を貧しい家だとさげすんでいたのか?
どう考えたとしても、どこかに風刺のような、ニヤリとした悪辣なものが見え隠れします。
そういったところが日本的といいますか、人間的といいますか…非常に気になるところなんです。
↑ひとつ積んでは母のため 二つ積んでは父のため
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