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分厚い本のこと。

Jun 29

2010

 杉村の公演、無事終了いたしました。
床も凸凹としたコンクリートで、二階の(別団体の)音もつつぬけとゆう
おもしろい会場でしたが、怪我や然したる問題もなく終わったようです。
遠方はるばるおいでいただいた方々、深くお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
さて、今日は久しぶりに時間もありまして大量更新の予定です。
まずは、もろもろ最近のことを。
観劇が続いています。なぜだか6月に入ってから友人の公演がかなりありまして、
自主映画の撮影も続く中、あいまを縫ってうまく見に行くことができましたので、
感想をかいてゆきたいと思います。後ほど。
分厚い本を読んでいると、ひと月前の記事で書きましたが、
ようやく読み終わりました。正味三カ月ばかり……。
読み終わってみて、一番読みたかった部分が載ってませんでした……。
回想録なので、人生の大半を網羅してあるかと思いきや、
前半生にページのほとんどを割かれており、
知りたい後半生は、まちまち……。
とくに警察をやめて世界で初めての職業的興信所を設立したあたりのはなしがからっきし……
とまで書けばわかる方にはわかるかと思います。
次回作には「ヴィドック」を登場させようかと思っています。
ヴィドック。グーグルやウィキペディアで調べればすぐ出てきますが、
彼は世界で初めての探偵……といってもいいのかもしれません。
コナン・ドイルやエドガー・アラン・ポーなどの作家も、彼を知って探偵小説を生みだしたとか。
バルザックやヴィクトル・ユゴーなどの作家とは直接の交流もあり、
あの有名な「レ・ミゼラブル」の主人公、ジャンバルジャンのモデルといわれています。
2001年に映画化された「ヴィドック」で知っている方も多いはず。
僕も映画を見たことがあって、どうゆう人物か気になっていたのですが……
回想録は実に正直に
あったことしか書いておりません。
映画のような奇怪な事件はもちろん、書かれておらず、
当時の悪者をいかにして捕まえていったかが切々と語られています。
地元のワルガキだったヴィドック少年が無実の罪で監獄おくりに会い、脱獄→逮捕→脱獄を繰り返すうちに名前だけが広くしられてしまう。
ワルい連中ともいやが上にも仲良くなってしまい、転がってゆく先々で不運にも様々な犯罪に巻き込まれるが、なんとかヴィドック自身は犯罪に手を染めることだけはしないぞと、
我が意思をつらぬいてゆく。
が、あるときどうしても、悪い連中を手を切りたく思い警察の密偵として働き始めることになる。
悪者が使う隠語を駆使して、見事に取り入り、
顔が割れているものには変装をして近づき、
あの手この手で連中を追い込んでいくその冒険譚。
それが、作家のみならず、人々の想像力をかきたてて
しまいには、ありもしないようなスーパーマン的な超人として語られるようになっていったようである。
しかし、ヴィドック本人はいたって冷静。
洞察力と判断力と直感で、さも当然のように犯人を挙げてゆく。
推理小説を読みなれている人ならば、なんとも盛り上がりに欠けるつまらない話なんだろうというかもしれない。
でもそれが事実なのだからしかたがない、とヴィドックはいわんばかりである。
回想録を書いたのは警察を退職してからすぐというから、探偵話が載ってるわけないですね……
終わりの部分は、こうした犯罪に気をつけようとか、スリはどうやったら防げるかとか、強盗に合わないためにはどうするかとか
そうした手引書になっていて
これが当時のフランスではベストセラーになったとゆうから面白いものです。
……さて、このヴィドックをどう描こうか……
現実に沿って描くべきか、
はたまた劇中人物として、難事件を解決してゆくスーパーマンとして描くか……
そこはまだまだ考え中です。

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