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ねばねば

Jun 29

2010

 つづきまして
少年社中
「ネバーランド」
作・演出 毛利亘宏
(青山円形劇場)
とってもファンタジーなお話でございました。
青山円形劇場で、こんなにキラキラしたお話をやるんだな~と驚くばかりでしたが
考えてみれば、そこは「こどもの城」の中なので、ネバーランドなんてお話やるには
完璧すぎるくらいじゃないかしらん。
もちろん、内容はアダルト向けですがね。
ネバーランドのその後の話。
ずっと子供のままでいられるはずのピーターパンやその仲間たちがとつぜん成長して大人になってしまったお話。
なんでもフック船長がインディアンに伝わる秘法を使って時間を進めてしまったために
身体が大人になってしまったとのこと。
むちむちの身体になってしまったピーターは再び人間界のウェンディに助けを求めにくる。
かいつまんで話すと
ネバーランドがネバーランドであるためにはフック船長とピーターパンがずっと戦っていなければならないらしい。ずっとそうしてその国を守ってきたそうである。
しかし世代交代は行われる。
フック船長が死期を悟って、ピーターを成長させたというのだ。
実はフック船長はもとはピーターパンで、いまのピーターパンは、ピータパンの影であったらしいのだ。
フック船長が死ぬと、今度は今のピーターパンがフック船長に、ピーターパンの影がピーターパンに。そして新しくピーターパンの影が生まれる……
ピーターパンはネバーランドを守るためにフック船長になることを受け入れることができるのか。
大人になるとはなんなのか、子供でいたいとはどうゆうことなのか。
大人?子供?ぼくたちは、いま、大人になるんだ!!
みたいな感じ。
すごぉくストレートな話。本当にネバーランドを演じてました。
あの懐かしいキャラクターがすべてでてきます。
本当に劇団四季とかのミュージカルみたいに、愛たっぷりのファンタジー。
四季みたいに胸やけするかと思ったけれども、そうゆうこともなく、
驚きをもって迎え入れることができました。
なんといっても役者力のすごさかと。
空想の世界を、舞台上でみせるというのはなかなかできるこっちゃないかと。
円形舞台だから、これといって書き割りや大道具があるわけではなく、衣装と小道具と、アクロバティックな動きで見せていくというのは、すごいですよ。
そこに舞台らしい人間ドラマとか、弱さとか裏切りとか、それでもみんなただひとつのことにむかって一生懸命だとか……
なんて綺麗な舞台なんでしょう。
観劇にきている方々も女性の方が多く、
女性といっても若い女子高生みたいなかたから、いいお年のマダムまで、幅広く。
俳優さんはみな甘いマスクで、ファンをとりこにしているよう。
特撮ものとか、アニメを舞台化した作品とかにでている出演者も多くて、そこでかなりコアなファンをゲットしたのかしらん。
もちろん、劇団さんのファンもたくさんいらっしゃってでしょう。
ラストシーンでは目を腫らしてホロホロと泣いておられる女性も、向かい側に見えました。
男が酒に溺れるように、
女は芝居や俳優に溺れるのかしらんなんて。
好きなマンガで、飲み屋のばあさんが、
落ちぶれた男どもに酒をふるまって、
「ダニをアルコール漬けにする慈善家だよ。」というセリフがありましたが、
なぜだかそんな言葉をおもいだしました。
いやいや、それも懐の深い愛でございます。
なかでもフック船長をやっていた唐橋充さんはとっても素敵でした。
存在感とゆうか、なんだかパイレーツオブカリビアンのジョニーデップのようでしたよ。
真似しようとおもってもなかなかできるもんじゃありませんでしょ。
唐橋さんをググってみたところ、
仮面ライダーとか戦隊ものとかに出ていたようで、
もっと舞台で観たい方だなぁと思いました。
どんなお芝居であれ、どんな公演であれ、
演劇ってやっぱり面白いもんです。
こんなに表情が毎回、違うんだもの。
劇団さんによっても違うし、もっといえば同じ劇団さんでも公演ごとに違う。
映像に残すことはできても、
空気感や、一体感はその場にしか存在しないんだもの。
なんて素敵なことかしらん。
と、ファンタジーな世界を観たあとには、ファンシーなことを言いたくなるもんでした。

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