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くさくさ

Dec 16

2010

宙ぶらりんな気持ちで街を歩いていると、とても悶々としてきます。
頭の中には演劇のこととか劇団のこととかが渦巻いて、
街ゆく人々の顔がやたらはっきりと見えてくる。
自分と対比させたがるのだ。その小ささがまた胸にチクリとささり、くさくささせる。
もうすぐ年に一度のお祭りが始まる。
自分のつくる芝居の稽古が、来月から始まります。
出演者はとても面白い方々が集まってきてくれている。
いつも、ぼくの細い細い絹糸のような交友関係をたどってようやく出演をOKしていただいている。
今回もそう。
それをあまり面白くないと思う方もいらっしゃるが、繰り返すことから生まれる「粘り」というものから
想像以上の効果がうまれることもある。
多情な男のように、次々と女を乗り換えて、男を磨くというのも、それはかなり羨ましいことであるが、
一人の女性とじっくりつきあって、その人の隠された顔を次々発見してゆくという面白味もあっていいと思う。
性急な演出家さんも多いが、ぼくはとても気の長い方である。
その人がどうゆう人なのか、どうゆうことができるのか、なにを隠して、なにを秘めているのか、
その人の新しい魅力をどうやったら引き出すことができるのか、
腹を据えてじっくりとやりあう。あらゆる手段を試す。
もし、この公演の稽古期間中に引き出しきれなくても、あるきっかけさえつかめれば、今後芽吹くことだってあるだろう。そう思っている。
もちろん、公演ごとに、神経をすりへらし、ぎりぎりにまで追い込んで作り上げるが、
人の一生を長い目で見るならば、演劇の交流期間というのはどうやっても非常に短い。
観客とはおおよそ二時間のお付き合いだし、稽古も二カ月ほど。短い。
ウルトラマンみたいに、三分で敵を倒すようなものだと思う。
そんなのはボクサーにだってそうそういない。
僕はこの流れるゆったりとした時間とともに熟成と醗酵とをみる。
かといって老人のような呆けた考えをもっているわけでもなく……
革新は毎公演行っているつもり。
その静と動のつかいわけ……これがたまに混乱を招いたりもする。
ま、そのことについては、あまり書きたくないので、やめておきます。
話が大幅にそれてしまいました……。
出演者さん、身近な人をたどったとはいえ、とても面白い方々です。
「快楽のまばたき」というアングラ劇団の主宰さんだったり、音大卒のお嬢様だったり、武家の血を引く才女さまだったり、前作の庭師のトマさんだったり、
生き様から面白い人たちなので、それが芝居に反映されないわけがないです。
そんな方々を前に、僕はどこまでやれるのか……。
うまくかの人らを導くことができるのか、僕の肩はそれほど丈夫かしらん……などと戦う前から負けることを考える馬鹿があるかと叱咤されそうな気になっていると、
いつも杉村から「演出家ふぜいが。」といわれ、すっと楽になります。
僕にはぼくにできることしかできないのだ。あとはそのかたがたの人間性に触発されればそれでいい。
いやいや、それにしても、半月以上も更新をしないと、言葉が溜まって、奥で腐っていく。
暗くなったり、胸やけするくらい明るくなったり、内容の浮き沈みが激しいことに、やや反省。
そう、反省といえば、
先日、公演用チラシ製作のため、劇団員の酋長(山田くん)を呼び、写真撮影を行ったのですが、
説教というか、ダメだしというか、反省会というか……とにかくすごく凹まされて、まだ後をひいています。
いつものように、もやもやを全部まとめてポイできないのは、
それでもこうして、僕の芝居についてきてくれて、僕の言動をみてきてくれているからで、
一言で反論できない、ぐうの音も出ない部分があるからです。
とにかく、「親しき仲にも礼儀あり」?。
踏み越えないようにしなければならない部分は人それぞれですが、あります。


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